五平餅は、奥三河、南信州、美濃を中心とした地域に残る伝統料理です。この地域では、主に3月と11月に行なわれる山の講(山の神様に感謝をする行事)や家庭の御祝事で食されていました。いろりや掘りごたつの櫓をはずして、炭をおこして焼きながら食べたことを懐かしく思い出す人も多いと思います。また、この日は父親たちが中心になって五平餅作りに精を出していたように思います。
さて、五平餅は、餅といってももち米は使いません。うるち米を炊き、すりこぎでつぶして練り、団子状に丸め串に付けて平に整えます。串は、長さ30㎝、幅3㎝、厚さ3㎜くらいで杉などを割って作ります。
たれは、大きく分けると「しょうゆベース」と「味噌ベース」の二つに分けられます。くるみやピーナッツ、エゴマなどをいれて香ばしくしたり、サバやカツオなどの魚を入れたり、蜂の子を入れたり、ヒル味噌=にんにく味噌など各家庭で秘伝の味があるようです。
炭をおこして、串の部分を置いて、網デッキなどは使わずに焼くんですが、たれを付けずに白焼きをするのが、ミソです。白焼きで表面が乾いたらたれを付けて焼きます。たれが焦げるか焦げないかの焦げないところで裏返して焼き、完成です。
今では、祭りやイベントで買って食べることが多く、自宅で作ることはあまりなくなってきています。
このブログでは、五平餅を販売しているお店を紹介しています。
ぜひ、いろいろな味を楽しんでください。
北設楽で五平餅を食べられるお店の地図です。クリック拡大してご覧ください。